一生胃カメラはしない。ずっとそう思ってきました。胃カメラの苦しさを人から聞いて、自分には絶対無理だと思っていたのです。
でも、最近、胃の調子が悪い日が続くことがありました。そんな時、知人から「鎮静剤を使えばそんなに苦しくないよ。一度やってみたら?」と言われ、挑戦してみることにしたのです。
胃カメラの予約はしたものの、この日までずっと憂鬱でした。
検査当日の朝
朝は言われた通り絶食。そして、8時15分に来院しました。鎮静剤を使う場合は自分で乗り物の運転はできないので、夫に送迎をお願いしました。
血圧測定後、点滴がつけられました。「これが鎮静剤ね」と思いつつ、そのまま内視鏡室に移動。
看護師さんに「この病院で胃カメラは初めてですか?」と聞かれたので、「人生初です!」と答えると、「それは大変!」と笑って答えてくれました。
喉の麻酔をするまで
ベッドに座った状態で、「まずはこれを飲んでください」と紙コップ半分くらいの水を渡されました。
これは、胃の中の泡などを除去して、カメラで胃の中が見やすくなる薬とのこと。飲んでみると、薄味のポカリスエットか塩水のような感じで、おいしくはありませんが、苦なく飲めました。
飲んだあと、「口を開けて」と言われ、開けるとドロっとした液体を口の中にピュッと入れられ、「いいと言われるまで口に入れておいてくださいね」と言われました。
口の中に入れていると、だんだんと口の中が痺れてきて、徐々に喉の方もしびれてくる感覚がありました。3分くらいすると「出していいですよ」と言われ、容器にペッと吐き出しました。
続けて、口にピュピュッと別の液体を入れられ、「これは20秒たったら飲み込んでください」と言われました。すぐに口の中がヒリヒリし、飲み込んだ時にもヒリッとしました。
喉が痛いときに消毒液を飲み込んだような感覚です。
鎮静剤を入れてから
横になるように促され、左側を下にした状態でベッドに横になりました。
ここで疑問が。
鎮静剤を使うと眠くなる、と聞いていたけれど、全く眠くない。私、このまま胃カメラを入れて大丈夫かしら……と不安になってきました。
喉の麻痺感はだんだん強くなり、呼吸がしづらいような感覚になってきます。少し咳き込むと、看護師さんが「唾液でむせることがあるので、唾液は出していいですよ」と言われました。
そうか、と思いながら、鼻でゆっくり呼吸をすると咳き込みは止まりました。
血圧計を腕につけ、指には酸素濃度を測る機械をつけられました。さらに、胃カメラを入れるためのマウスピースを口にくわえます。
しばらくすると、看護師さんが「それじゃ、薬を入れていきますねー」と。
なんだ、まだ薬は入ってなかったのね、とそこで気づきました。
点滴に薬を入れると、10秒もたつと頭がくらーっとなりました。
これが鎮静剤。すごく効果が早い。
めまいのような、眠気のような不思議な感覚になったところで、先生が来ました。
「胃カメラ入れていきますよー」
検査中の感覚
頭はクラクラしているけど、どんな風に胃カメラが入っていくか気になったので、モニターをガン見。
喉に異物が入ってくる。鎮静剤のおかげか、喉を麻痺させる薬のおかげか、思ったほどは苦しくない……けど、やっぱりそれなりには苦しい。
オエッとなりかけながらも「えー」と低い声を出すと、少し楽にも感じます。
体感時間が長い。早く出して。
そう思いながらも、モニターはガン見。
胃の中、なにもないなーと思っていたら、一つだけぽつんと膨らみが。
あれ、なにかある。
あーでも、とりあえず早くカメラを抜き出して。おえー。
そうこうしているうちに、カメラがスルスルと抜かれて検査終了。
嫌な気分ではあったけど、涙を流すほどではない、そんな時間でした。カメラを入れていたのは5分あったかなかったかでした。
検査後、そして結果
ぼんやりしながら、横になったベッドのままガラガラと動かされ、内視鏡室から処置室に移動しました。
看護師さんに、「点滴に入れた薬は……」鎮静剤ですか?と聞こうとしたら、「目がぱっちり開いていたから、鎮静剤、追加しましたよ」と言われました。
モニターをガン見してたから追加されたのか……。
そのままベッドでぼんやりと過ごし、30分たつと、看護師さんから「起き上がれますか?」と言われ、起き上がりました。
まだクラクラしていましたが、そのまま待合室に移動しました。
しばらくすると、診察室に呼ばれました。
先生から伝えられた結果は、
「胃はきれいです。異常なしです」
「ポリープがひとつありましたが、これは問題ないでしょう」
とのことでした。
頭がぼーっとしたまま、「はい。はい」と返事をし、診察室を出ました。
支払いも終えて、病院を出たのが10時ちょうど。
今回は待ち時間がほとんどなかったので、2時間弱で、これまで恐れてきた初の胃カメラが終了しました。
今回鎮静剤を使用したことで、想像以上の苦しみはなく胃カメラを終えることができました。
全く苦しくないかというと、そうでもない。でも、我慢はできる。
私の感想は、そんな感じでした。
あれほど「一生しない」と思っていた胃カメラが、こうして無事に終わってみると、「次も受けてもいいかな」と思えるくらいには、怖さが和らいでいました。

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