今のわたしは片付けが好きです。
でも、若い頃はまったく違いました。
クローゼットはパンパン、書類はたまる一方。少し忙しくなると、床にまで荷物が散らばる。いつも探し物に時間がかかる…そんな暮らしをしていました。
引っ越しで、捨てて捨てて、気づいたこと
転機になったのは、ある年の引っ越しでした。
荷物を大幅に減らさなければならず、とにかく捨てて、捨てて……。忙しさのあまり、体調を崩してしまうほど大変でした。
それでもかなりの物を手放して、新しい暮らしを始めてみると、
あれ、ちっとも困らない。
あんなに「必要」だと思っていた物の多くが、なくても平気だったんです。いらないものに囲まれていたんだな、と痛感しました。
一冊の漫画から、片付けにのめり込む
そんなとき出会ったのが、池田暁子さんのエッセイ漫画『「片づけられない女」のためのこんどこそ!片づける技術』でした。
大量の物に囲まれた部屋——いわゆる汚部屋——に暮らす主人公が、なかなかに強烈。でも本当に暮らしに困っていて、そこから片付けに向き合っていく様子が、読んでいて妙に気持ちいいんです。
「わたしももっと片付けたい」
という気持ちがむくむくと湧いてきて、さらに、いらない物を処分していきました。
その頃は片付け本を読むことにもハマっていて、金子由紀子さん、近藤麻理恵さん……暇さえあれば読んでいました。
整理収納アドバイザーに挑戦した理由
ちょうどその頃、仕事で、使われなくなった空き家を訪ねる機会が多くありました。
そこで気づいたのは、多くの空き家に共通するある光景でした。すでに人は住んでいないのに、家の中は物であふれているんです。
その光景に、なんとも複雑な気持ちになりました。
「わたしも片付けを極めて、物にあふれて困っている人を助けられたら」——そう思い、整理収納アドバイザーの資格に挑戦することにしました。
資格はとったけれど…
ところが、です。
資格をとれたのは、2015年の5月。もう10年も前のことになります。
ただ、実際に人へ整理収納をアドバイスするのは、想像以上に難しいものでした。試しに家族や親戚に片付けの話をしてみても、返ってくるのは「物を大切にしてるんだから、捨てられない!」のひとこと。
これは難しい。そして正直、わたしにはそこまでのやる気はないかも……と気づいて、「人を助ける」という道は、そっと断念しました。
今は、自分がごきげんでいられる片付けを
それでもこの経験は、わたしの暮らしを確実に変えてくれました。
今は、誰かに教えるためではなく、「自分がスッキリした部屋で、ごきげんに暮らせればいい」というスタンス。趣味として、片付けをほそぼそと楽しんでいます。
整理収納アドバイザーの資格は、今では仕事にもしていません。それでも、あのとき学んだことは今の暮らしの土台になっています。
このブログでも、肩の力を抜いた片付けのことを、ときどき綴っていけたらと思っています。

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